くいしんぼうばんざい vol.1<小籠包> 人にはそれぞれお気に入りのお店があるのではないかと私は思う。誰かに教えたくなるお店や誰にも教えたくないお店。お気に入り、イコールよく通い詰めるお店、いわゆる「常連」でなくてはならないなんてことはない。そう思っている。その人が初めてそこに足を踏み入れた瞬間にはっと感じる何か。はたまた、気が付いたら勝手に何度も足を運んでしまう何か。落ち着く。癒される。店員さんの表情や店内の雰囲気。会話。味。匂い。音。色。その何かは、その人の感じるその人なりの感じ方であって、きっと他人にはわからない。誰かにわかって欲しくて誰かに話したくてたまらなくもあり、自分だけで楽しみたい気持ちでもある。この感情は挙げ出したらきりがない。きりがないというより言い表せ...28Mar2018くいしんぼうばんざいvol.3